賞味期限切れ食品専門スーパーが世界で初めてオープン

賞味期限切れ食品専門スーパー

世界初!賞味期限切れ食品専門スーパーはデンマークにオープンしたそうです。先日、日本でも賞味期限切れ食品が話題になりました。賞味期限が切れた食品は一体どこに行くんだろうと、食品の安全性や廃棄される食品について改めて考えさせらた事件でした。

さて、ハフィントンポストに掲載されたこちらの記事は、デンマーク・コペンハーゲンで、賞味期限切れの食品を専門に扱うスーパーマーケットがオープンし、賞味期限切れ食品だけでなく、包装に傷や汚れがある食品も販売し、利益は基本的に飢餓に苦しむ国への慈善活動に回すとのこと。食料資源の乏しい日本のみならず、ハワイでもこういった新しい動きがあることに期待したいです。以下、ハフィントンポスとの記事の引用です。

賞味期限切れや包装に傷のある食品専門スーパー

この問題を解決しようと、デンマークで新しい取り組みが始まっている。
今月22日に、デンマーク・コペンハーゲンで、賞味期限切れの食品を専門に扱うスーパーマーケット「WeFood」がオープンした。また、包装に傷や汚れがある食品も販売する。

このスーパーで売られている商品は、基本的に他のスーパーでは売れないような商品であるため、割引価格で売られている。最大で50%も割引されている。オープン当日には、デンマークの女王や環境食糧大臣もオープニングセレモニーに出席し、注目を集めている。こうしたスーパーは世界初だが、このスーパーはデンマークでホームレスを支援する非営利団体Fødevarebankenとキリスト教系の慈善団体DanChurdAidが共同で運営している。

毎年約70万トンの食糧が廃棄されているデンマーク

同社によるとデンマークでは毎年約70万トンの食糧が廃棄されているという。また、世界中では約13億トンが廃棄されている。こうした中で、デンマークは食糧廃棄削減に向けて取り組み始めており、他のスーパーでも賞味期限切れが近い商品は割引価格で売られている。他にも、食べ放題レストランの余った料理をテイクアウトできるマッチングアプリ「TooGoodToGo」というものもある。このような様々な取り組みの結果、5年前に比べると、廃棄量は約25%削減されている。さらに、「WeFood」は様々な企業から無料で商品を仕入れ、利益は基本的に飢餓に苦しむ国への慈善活動に回すとしている。

日本でも実施を

一方、アメリカでは、1990年に比べると50%以上も食糧廃棄の量が増えており、削減に向けた動きが期待される。そして、日本では年間約1700万トンの食料が廃棄されており、そのうち「食品ロス」は年間約500万〜800万トンにものぼる(平成22年度農林水産省調べ)。日本は米国、フランスに次ぐ、世界有数の食糧廃棄国となっている(調査機関によって多少前後するが農林水産省の調べによると)。「もったいない」精神がありながら、食糧廃棄に関して本格的な取り組みは行われていない。

こうした現状に対し、以前紹介したフランスのスーパーで食糧廃棄を禁止する法律や、今回のようなスーパーなど、新しい動きが生まれることを期待したい。
(2016年2月29日「Platnews」より転載)

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ハフィントンポスト日本版
『賞味期限切れ食品専門スーパーが世界で初めてオープンーデンマーク』
http://www.huffingtonpost.jp/yuki-murohashi/food-waste_b_9346364.html