第2回GPC環境勉強会『ゴミはどこから来るのか』

第2回GPC環境勉強会『ゴミはどこから来るのか』
2009年6月13日 担当:ムナカタケン
1.jpg前回の勉強会では『ゴミの行方』と題して、私たちの生活で発生したゴミが、一体どこへ行くのかを勉強しました。地域ごとのゴミの回収方法の違いや、ゴミたちの引取先や処理方法等を学びました。『ゴミの行方』で学んだ事は、ゴミの捨て方だけではなく、ハワイのゴミ処理の現状を知る良いきっかけになりました。
そして第2回目の勉強会は『ゴミはどこから来るのか?』と題し、私たちに捨てられるゴミたちがどこからやってくるのかを、ゴミとして捨てる前段階にさかのぼって考えてみたいと思います。
ゴミって何だろう?

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まず最初に、あらためてゴミとは何かを考えてみたいと思います。私たちは、生活で不必要になったものをゴミとして廃棄します。その廃棄するゴミたちは、一体どんなものなのかを考えてみました。
プラスチックバッグ、ペットボトル、包装紙、梱包材、厨芥ゴミ、新聞、衣類、スーパーから廃棄される手つかずの食品ゴミなど家庭から出るゴミは様々です。
写真資料:石川県立大学 高月教授の「ゴミ図鑑」

 

ゴミの種類と日本とアメリカのゴミ排出量。
 

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いわゆるゴミは、産業廃棄物と一般廃棄物に分かれています。ゴミの約9割が産業廃棄物で、オイル、石炭の燃えかす、木、紙、プラスチック、ガラス、金属、ゴム、汚泥などなど、企業の生産活動において発生する廃棄物を指します。一般廃棄物は、家庭やオフィスから排出されるゴミで、
・一般ゴミ(紙、生ゴミ、衣類など)
・粗大ゴミ(不燃物、金属、ガラス)
・リサイクルゴミ(空き缶、空き瓶)
・葉っぱゴミ
・し尿(おトイレ関連)
など、とても身近なゴミです。
2005年、日本の環境省のデータによると、一般廃棄物の排出量は5,273万トン、一人当たり400Kg(年)。私たちの住んでいるアメリカは、一般廃棄物22,286万トン、一人当たり760Kg(年)となっています。OECD加盟国の、ゴミ排出量ランキングも、アメリカが1位、次いで日本が2位で、ハワイを含むアメリカ合衆国は、典型的な大量消費型社会であり、日本は小国にも関わらず大量のゴミを排出している国であると言えます。
一般廃棄物は私たちの努力で減らす事ができるゴミです。また、産業廃棄物は、一般廃棄物を生産する為に発生する廃棄物でもあります。
ゴミはどこから来るのか?誰が生産しているのか?
 

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ここで私たちが減らす事ができる、一般ゴミはどこから来るのかを考えてみました。
・一般ゴミ(スーパーなど衣食住関連のお店)
・粗大ゴミ(電器店、家具屋)
・リサイクルゴミ(スーパーなど衣食住関連のお店)
・葉っぱゴミ(自然に発生するゴミ)
・し尿(自然に発生するゴミ)
では、だれがゴミを生産しているのか?
・一般ゴミ(スーパー等に卸している、メーカーや企業)
・粗大ゴミ(電器店、家具屋等に卸している、メーカーや企業)
・リサイクルゴミ(スーパー等に卸している、メーカーや企業)
・葉っぱゴミ(自然に発生するゴミ)
・し尿(自然に発生するゴミ)
(まとめ)
我々が減らす事ができるのは一般廃棄物です。その一般ゴミのほとんどは、商品に付属する包装材や、すぐにゴミとなってしまう商品であり、私たちはゴミと一緒に商品を購入しているケースが多い。
1)一般ゴミのほとんどは、我々の消費活動において発生している。
2)一般ゴミはメーカーや企業が生産している。
3)私たちはゴミと一緒に商品を購入している。
私たちは知らず知らずゴミと一緒に商品を購入し、商品を出してしまうとすぐにゴミになるものを家庭に持ち帰っているのではないでしょうか。メーカーや企業は、なぜゴミを生産するのか考えてみたいと思います。
メーカーや企業は、なぜゴミを生産するのか?

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ここでもう一度、すぐにゴミとなってしまうものを整理してみました。
■すぐにゴミになってしまうもの
お肉のトレー
ポキの容器
パンの袋
飲料品のボトル、缶。
等の包装材。
小型電気製品の包装材
電化製品の箱
発泡スチロール
流行の服など。
また、粗悪品!
食品や電化製品の包装材、靴やカバン、衣料品など流行もの、そして粗悪品等もすぐにゴミになってしまうものです。包装材の多くは、「美味しそう、カッコいい」など見栄えの良さを商品に付加価値としてを与えたり、商品の安全を確保するものとして付随して生産されています。
「需要が供給を生む」
今まで市場にはなかった新しい商品を含め、多くのメーカーや企業は消費者のニーズを様々な形で吸収し、商品に反映させ商品化しています。つまり、私たち消費者のニーズが、一般廃棄物になる可能性の高いものを市場に要求し、それを好意的に受け入れている可能性があると言う事です。私たちが減らす事のできるゴミは、実は私たちがメーカーや企業に生産させているのではないか?という可能性を否定することはできないのです。日々のお買い物は、企業への投資であるからです。
お買い物を考える。
 

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家庭で出てしまうゴミを、私たちの利便性や志向や趣向で生産されているという仮定のもと、どうしたらゴミを減らす事ができるかを考えてみました。
企業は売れ上げを見てどんどん作る。消費者は新しいものを買うというサイクルの繰り返す。これはまさしく「投資が投資を呼ぶ」という大量消費社会がたの生活スタイルです。
もしお買い物にもっとこだわったりできたら、ゴミを減量する事ができるのではないか?
お肉や魚は、お皿など容器を持っていく。
プレートランチの容器をやめ、マイ・ディッシュを持っていく。
ポキの容器も、日本のお豆腐などの様に器など容器を持っていく。
パンもベーカリーで商品だけを持ち帰る。
飲料品のボトル、缶、瓶は、中身だけを買うシステムをリクエストする。
電化製品や衣類なども、商品だけを買えるシステムをリクエストすることと、長持ちする良い製品を選び、できるだけ大切に長く使う。
第2回GPC環境勉強会『ゴミはどこから来るのか』まとめ。
 
私たちが減らす事ができる一般ゴミは、お買い物にこだわりを持つ事で減らせる可能性を多分に含んでいます。お買い物をする際に「環境に配慮しているか?」という基準を持つことで、粗悪な製品を生産する企業や横着をしたものを生産する企業、そしてそれらを販売する業者を市場から排除する事もできます。生活をしていれば、少なからず環境に影響を与えてしまいます。それが国家レベルになると、地球に多大な影響を与える環境問題へと発展します。
一般廃棄物は、家庭や会社で発生するゴミであり私たちの生活に密着したゴミと言えます。ゴミ問題や地球環境の健康の問題は、私たちが解決の鍵を握っている、と言っても過言ではありません。個人として、社会で働く企業のひとりとして、日々のお買い物(企業への投資)を真剣に考える事がキーであると、ガイアパシフィックセンターは提言します。
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