ハワイのゴミ問題~Hi-5リサイクル・プログラム~

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ハワイでは年間930億本ものドリンクが売られており、そのボトルや缶、びんなどが河川やビーチ、公園、道端など所々で見つけられます。まだまだリサイクルに関しては,日本と比べると遅れているハワイ。やっと数年前からHI-5というリサイクルプログラムが始まり、少しずつ、少しずつ浸透しつつあります。

HI-5プログラムとは、ハワイ衛生局が2005年から導入したプログラムで、ドリンク購入時に州からすでに加算されている容器代を、その容器を収集リサイクルすることによって換金してもらえるというシステムです。一般州民や団体が気軽にリサイクルに参加できるよう、数多くの指定場所に収集場や収集トラックを設置し、リサイクル容器の回収に努めています。また各個人や団体に容器代を換金することによって、より多くのリサイクルプロジェクトを生み出し、環境への意識を高めていってもらうよう設定されたプログラムでもあります。今回は、このHI-5プログラムについてレポートしたいと思います。(レポート:ヴァーレイ ミツエ)

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私は、毎月数回リサイクルが溜まると、甥っ子と一緒にリサイクル収集場へ週末出かけます。この収集場は移動式の収集トラックと常設の収集場の2種類あり、各コミュニティの主要場所に設置されています。気軽にリサイクルに参加できる、一番初心者向けプログラムです。今回は、いつも行くハワイ大学の駐車場にやって来る、移動式トラック収集場がいなかったので、ワイアラエ通りにある常設の収集場へ出かけました。


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子供への環境教育にもぴったりのこのプログラムは、1本あたり5セントのマネーバックがあり、子供たちに環境問題に関して関心を持ってもらいながらお小遣い稼ぎもできるという一石二鳥のプログラムなのです。まず、収集場においてあるバケツにもってきたリサイクルを缶、びん、プラスチックボトルに分けます。プラスチックボトルは、キャップを取り外し別にします。
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数が多い場合は1本1本数えるのが大変なので、バケツに流し込み計りを重さを量ります。バケツの重さで自動的に換算され、お金をレジで受け取るだけ。
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今回は、14ドル60セントの収入で甥っ子もにっこり!大学費用ためるのよー!と言ったところ『えー!ゲーム買いたい!!』と反発する甥っ子でした・・・・・

次回は、このボトルや缶・びんが、この後どこに行ってどのように処理されているか調査したいと思います!

最寄りの収集場リストはこちらをご覧下さい。

ハワイ州衛星環境局サイト
http://www.hi5deposit.com/